予防のための口腔ケア

キシリトール

キシリトールは天然素材

キシリトール

(1)キシリトールは厚生省に認可されている食品添加物です。
(2)多くの野菜や果実に含まれている天然の甘味料です。
(3)砂糖と同じくらいの甘さがあります。
(4)カロリーは砂糖の4分の3です。
(5)血糖値に影響を与えないので、糖尿病患者向けの医療品原料としても使われています。

キシリトールは世界中の国々で、虫歯予防効果と安全性が認められています。

キシリトールは“酸”を作らない

キシリトール
砂糖などの糖分は、口の中で虫歯菌によって分解され“酸”をつくります。この“酸”が歯を溶かして虫歯をつくるのです。虫歯菌の棲み処「プラーク」はネバネバしていて、歯を磨いても落ちにくいものです。
しかし、キシリトールは虫歯菌に代謝されないため、菌は“酸”を作れません。プラークも歯磨きすれば落ちやすくなります。また、さらに、キシリトールは虫歯菌の発育を抑えたり、エナメル質の再石灰化にも効果があるといわれています。

「キシリトール50%以上」が目安

キシリトール
キシリトールが入っていても、他の糖分が入っていれば効果は半減し、キシリトール自体も50%以上入っていないと効果がありません。
キシリトールの優れた性質を有効にするためには、チューインガムやタブレット、歯磨き剤などが望ましいといわれています。
お菓子類を選ぶときにはよく確かめてください。
・厚生省の特定保健用食品マーク
・トゥースフレンドリー協会マーク
・キシリトールの含有量

キシリトールガム

キシリトール100%を選ぶ

キシリトールガムの選び方の注意点としては、成分表にあるキシリトールの量と炭水化物の量に気をつけます。右図のようにキシリトール 27.7g、炭水化物27.7gと記載されていればキシリトール100%ということになります。また、キシリトール13.8g、炭水化物27.7gだとキシリトールは50%です。 このことからキシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率になることがわかります。できれば100%を選びたいですね。

キシリトールの量÷炭水化物の量=キシリトールの含有率

例)キシリトール 13.8g÷炭水化物 27.7g=キシリトール 50%

キシリトールは虫歯の原因となる酸の生産に利用されない為、虫歯になりにくい甘味料です。しかし、いくらキシリトールガムを噛んでも、日常生活で頻繁に糖類を摂取しているような食生活では虫歯を発生させてしまいます。キシリトールの本場フィンランドでも、虫歯予防の基本は、フッ素の応用とプラークコントロール、キシリトールは「名わき役」なのです。

フッ素塗布

フッ素塗布で虫歯予防・抑制

進行した虫歯は自然には治りません。まずは虫歯にならないための準備が大切です。「フッ素」を使って歯の質を高める方法が効果をあげています。
■水道のフッ素化。
■フッ素歯磨き。
■フッ素塗布。
■フッ素洗口(うがい、口すすぎ)。
などの方法があります。

フッ素塗布

フッ素を塗ることで虫歯を防ぐ フッ素の虫歯抑制効果を利用したもので、歯に直接塗布することによって虫歯を防ぐという方法です。萌出して間もないほど効果は大きいと考えられます。
塗布方法には、綿球法とトレー法があります。
●綿球法は、綿球に塗布液を含ませ、歯に軽く押し当てて塗る方法です。
●トレー法は、トレーの中に液をしみこませた濾紙などを入れ、これをくわえさせて歯に塗る方法です。

歯面への塗布は、フッ素を小綿球で塗るだけです。この際、歯をよく乾燥させる必要がありますので、しばらく口を開けたままの状態に保たなければなりません。
フッ素塗布は、歯科医師や歯科衛生士という専門家が行います。

歯間ブラシ

歯間ブラシで磨き残しなし

ご家庭で行うプラークコントロールのなかで、歯ブラシが届かないと感じたことはありませんか? そうです、歯と歯の間(歯間)には毛先が届きません。歯間ブラシを上手に活用して、歯ブラシの届かない部分からプラークを取り除くことができます。

あせらずゆっくりと

あせらずゆっくりと、動かす向きにをつけて磨く

毛先が歯と歯肉の境目に当たるようにして動かす

歯間ブラシが活躍する歯と歯の間

このような箇所で歯間ブラシは活躍します

清潔に保ちましょう

唾液の役割

口の中の酸を中和します

食べ物が入ると、口の中では細菌が砂糖や炭水化物を分解して作り出す酸によって、口の中が酸性に傾きます。酸性の状態が長く続くと、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出し虫歯が始まります(脱灰といいます)。ところが唾液にはその酸を中和し正常に戻す作用(唾液の緩衝能)があります。唾液がどんどん分泌されることによって、酸性に傾いた口の中のpHは中和され、元の正常な状態に戻ります。

殺菌・抗菌作用があります

殺菌・抗菌作用唾液は、口の中を流れ続けて食べ物の残りカスを洗い流し、口の中をいつも清潔に保つはたらきをしています。また、口の中の細菌を除去し、唾液中に含まれている免疫物質によって粘膜などの細菌感染を防いでいます。

歯にカルシウムを補給します

唾液の成分による再石灰化 唾液の中には、歯の成分であるカルシウムやリンが含まれています。食後しばらくすると、唾液のもつ酸を中和するはたらきによってお口の中のpHが高まります。そして、唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に付着して、溶け出したエナメル質を補ってくれるのです。これを 唾液の再石灰化 作用といいます。

PMTC 3DS

PMTC

PMTCとは、毎日、隅々まで磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所 汚れがたまりやすい所が出来てしまいます。
この部分のクリーニングを歯科衛生士が専門的な器械を使って行うことです。
PMTCには、虫歯や歯周病を防ぐはたらきや改善、歯質の強化とともに、歯の着色を除去し、光沢のあるきれいな歯を保つ、などの効果があります。痛みもなく早く終わります。

PMTCの効果・バイオフィルムの破壊

1.菌の菌力を弱める→虫歯になりにくい口腔になる。
2.歯周病 ・ 歯肉炎の予防。
3.きれいな歯を保つ、口臭を防ぐ。

バイオフィルムとはミュータンス菌などの細菌が集合体を作り、歯の表面に形成された膜をバイオフィルムといいます。

バイオフィルムの形成過程

虫歯菌によるバイオフィルム形成過程

バイオフィルムが形成されると、抗菌剤やフッ素化合物などの薬剤が歯の表面まで到達しない為、十分な効果が期待されなくなります。

PMTCの治療手順

歯の染め出し検査などを行い、お口の中を診査して、現在のお口の状態を説明し、今後の治療方針をご相談します。

歯石を細部まで取る

ジェルを使って歯を磨く

歯質を強化させるフッ素

専用の器具を使って歯石を細部までとります。
重炭酸ナトリウム塩を専用の器具から吹き出して、歯の表面のヤニや茶渋などの着色をとります。
専用のジェル(フッ素配合)を使って、歯と歯の間や表面を1本ずつ丁寧に磨きます。
仕上げに、口の中を洗い、歯質を強化するフッ素を塗布します。
最後に、家庭でのブラッシングの指導や今後の計画を話し合います。

3DS

3DS (Dental Drug Delivery System)

3DSとは、安全かつ確実に抗菌剤やフッ素等を歯面に塗布する方法です。
この方法により、虫歯を効果的に予防する事が出来ます。
個人の歯列に適合したリテーナーを使用します。
リテーナーは、歯の型をとって、透明な薄い樹脂で作り、中に「虫歯菌を除菌する薬剤」を入れて、使用します

がんこなバイオフィルムを除去する

虫歯の原因となるのは主にミュータンス菌という細菌です。
ミュータンス菌はバイオフィルムという、歯の表面のまるでテントのような膜に守られて活動しています。このバイオフォルムは、汚れや細菌を引き寄せる作用があるうえ、通常の歯磨きやクリーニングでは除去できないもので、一度除去してもしばらくたつとまた作られるという、とてもがんこな存在なのです。
フッ素や抗菌剤はこの膜にじゃまされて、充分に効果を発揮することができません。薬剤の効果を最大限に発揮させ、細菌を除去するためには、この膜を機械的に破壊し、再び作られる前に薬剤をしっかり送り込むことが必要です。

予防・かかりつけ医

~本当の「かかりつけ歯科医」を目指しています

体の状態が変わるように
お口の中も刻一刻と変化していきます。
「虫歯の治療が終わったから、それで終わり」ではなく
永く健康な状態を保つことがより大切で、難しいことなのです。
患者さまのお口の変化を把握すること、
そして、そのときどきに必要な
健康増進のためのアドバイスができれば、と考えています。